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エコにも貢献するグリーンカーテン、夏の日差しに負けないつる性植物を選んでください
日を追うごとに日差しが強くなり、街中で日傘が見られるようになりました。今回のご質問は、最近聞かれるようになった「グリーンカーテン」(緑のカーテン)についてです。
グリーンカーテンは、つる性の植物を窓の外に這わせて作る自然のすだれにカーテンの役割をさせるもので、ご家庭で手軽にできる温暖化対策にもなります。遮光効果はもちろん、植物の葉が蒸散することでそのまわりの気温が下がって涼風効果がありますし、日陰ができ、部屋の冷房費の節約にもなるので健康的かつ経済的です。また、ニガウリなど実のなる植物を植えることで収穫の楽しみも味わえます。
わが家には西側に向いているベランダがあり、夏の西日にはほとほと困っていましたが、3年前に家の軒とベランダの手すりにシュロ縄を結び、それに這わすようにつる性の植物を植えてみました。最初に這わせたのはフウセンカズラという一年草の植物です。生育旺盛な植物なので、5月に種をまいて7、8月には軒につるが届くようになり、あっという間に緑の日陰ができて強い日差しを遮ってくれました。小さな白い花が咲いた後には、黄緑色の風船のような実が垂れ下がり、風流で涼しげな演出もしてくれます。このように、グリーンカーテンはすだれで遮光するよりも蒸散作用がある分、涼しく感じられるので、今のエコブームにはもってこいアイテムなのです。
グリーンカーテンの植物の種類は意外に多く、一年生の植物ではアサガオやユウガオ、ニガウリ、ヘチマ、キュウリ、インゲンなど、多年生の植物ではクレマチスやツルバラ、常緑ではカロライナジャスミンやヤマホロシ、モッコウバラ、トケイソウ、琉球アサガオ(越冬温度0℃以上)などがあります。
夏の日差しを遮るのが目的なら、生育の早い一年草を使用したほうが美しいグリーンカーテンが早くできます。園芸店で売っているグリーンカーテン用のネットや麻紐を張ってそこにつるを這わせたり、支柱を立ててつるを絡ませたりします。ここで注意したいのは、台風などによる強風に耐えるような設置をすることです。つるを這わせる植物によっては実が重くなるものがあるので、しっかり固定することが必要ですが、植物が絡みやすい、10センチ間隔のネットが使用されることが多いようです。
コンテナは、たっぷりと土の入る野菜用のプランターが適しています。つるを長くのばすためにはたくさんの養分が必要になるからです。植える植物によって育て方が異なりますが、特に野菜は日当たりや風通し、水遣りに注意して肥料も適宜にあげてください。
家庭で手軽に始められるグリーンカーテン作りは、最近、企業や学校などで注目されるエコ活動の1つにもなってきています。ご近所で始められている方がいれば、情報交換や収穫した野菜の交換などを通じたコミュニケーションにもなります。ぜひ、夏の日差しに負けないつる性植物で、美しいグリーンカーテン作りに挑戦してみてください。
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